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秦 郁彦

文藝春秋

カテゴリ:Book

売上ランキング:129501

価格:¥ 770

発売日:1999-12

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カスタマーレビュー

激動の戦前・戦中  (2005-02-17)
 著者は難しい表現を極力省き、誰にでも分かるように注意しているのだが、それでも何も知識がない人が読んだら、ちょっと難しいのではないかと思った。しかし、法学博士でもある著者だからであろう、私情を挟まずに理路整然と解説している姿勢には拍手を贈りたい。
 通史ではないので、歴史の流れを捉えるには足りないが、昭和史の知識を少しでもお持ちの読者なら、断片をつなぎ合わせる楽しみはあるだろうし、なるほどとうなずく場面も多々あるはずだ。
 ほとんど新説はないが、昭和史を再考する上では大変貴重な論集だと思う。
 残念だったのは、何も知識がない人のために各章のはじめに事件の解説やどんな事件だったのかを少しでもあげてくれると助かると思った。しかし、膨大な数の参考文献が巻末に表記されているので、本書を読んで昭和史に興味を持ったのならば、これらの読破にチャレンジしてみても良いかも知れない。

歴史ではなくノンフィクションとして読んでみたら?  (2004-09-03)
大学の先生が書いている本ですが、とても面白い本です。
昭和史の節目に起きた事件の解説なのですが、ひとつひとつ謎解きがあり、ディテールが細かいので、読んでいる内に引き込まれてしまいます。

昭和史というと、暗く陰惨なイメージがあるので人気がないと思うのですが、自分のいる国のちょっと昔のことなのですから、もっと興味をもってもいいのではないでしょうか。
この本は、1話1事件の形式をとっているので、ノンフィクションかミステリー小説を読むような感覚で昭和史に触れることができます。

ただ、内容的に新発見のようなものはないので、タイトルから新たな新事実を期待して買うと肩透かしかもしれません。
また、著者の秦先生はこれまで、第2次大戦や教科書問題などを扱ったものが多いので、戦後の事件についてこれほど詳しく書かれているのが意外でした。(松川事件、帝銀事件など)

昭和は血の香りがする。  (2003-07-11)
   昭和と血は不可分のような気がする。昭和のはじめから、戦争により、多くの人間の血が流され、時代の終わりには天皇陛下の出血の量が毎日のように報道された。本書では、著者による、他の著作でも見られるような、丁寧で、悪く言うと無味乾燥な歴史検証の一端が見られる。昭和史の中から、様々な出来事を取り上げ、歴史書の本流に埋まっていたものに焦点を当てている。
   署名にあるように「謎」を追ってはいるが、小論集という形態上、詳細とまではいえない検証結果を残念に思う。

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