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カスタマーレビュー ![]()
論理に少々無理が・・・
(2008-04-22)
筆者は2002〜2006年、英国ウェールズ大のMBA(日本語)プログラムの運営に携
わってきました。その経験を踏まえ日本におけるMBA教育の普及を目的に執筆され
たと解釈しました。本書は日本のMBA育成の現状から、MBAってなに?というMBA教
育の内容、MBAをどうすれば取れるか?取得するとどうなるか?といった基礎知識
が一通り紹介されています。これから、MBAを取得しようと考えている大学生、
社会人のガイド本といったところでしょうか。
読者にMBAの重要性を理解してもらう意図から、日本はMBA育成からするとアジア
の中でも立ち遅れている、日本企業では海外に比べMBAホルダーの評価が不当に低い、
そのため日本の国際競争力で順位が下がり続けている、などの意見がデータを元に
解説されています。日本で働くMBAホルダーにとっては溜飲の下がる内容なのでは
ないでしょうか。
しかしながら、私はMBAホルダーの能力についてはいささか疑問を持っています。
本書でも言及されていますが、近年MBAホルダーの評価に変化が出てきています。
『MBAが会社を滅ぼす』(ヘンリ・ミンツバーグ著、日経BP社、2006)といった
書籍が本書でも紹介されていますが、MBAの価値バリューが疑問視されている声も
上がっています。筆者はMBAではなく、「MBA信仰」が会社を滅ぼすのだと苦しい
言い訳をしています。しかし最近のMBA参加者はリーダーやゼネラルマネージャー
としての意識より、評論家や分析者になったつもりで提案だけして責任を取らない、
結果が出ないとさっさと逃げ出す傾向があるようです。そんな評価の中、筆者は何
とか西欧流のMBA教育を日本語で行うことがベストだというところに落とし込んで
いるのですが、少々無理があるように感じました。あげくに学ぶ方の姿勢が問題だ
といってみたり、責任転嫁なんじゃない?という印象も受けました。
結局はMBA云々ではなくビジネスパーソン個々の姿勢や能力が問題なのではと
感じてしまいました。
新たな気づきがある本
(2008-03-25)
MBAに関する書籍は数多くありますが、日本・米国・欧州の現状を俯瞰できる内容になっているので、読み進んでゆくと新たな気づきが得られると思います。
文章が英単語交じりで非常に読みづらいのが難点であり、また書いてある事がどこまでが真実で、どこまでが著者の経験や想いなのか微妙な書き方となっているため、内容について多少疑いながら読み進めた方がいいとは思いますが、MBAについてのトリビア的発見もあり、なかなか面白いと思いました。
今後留学してMBA取得を目指す方や、社会人大学院に興味のある方は、読んでおいて損はない内容だと思います。
日本版MBA、それってホンモノ?
(2008-03-23)
3年で転職を希望する若者と学生集めに躍起の大学の需給バランスからか、社会人向けの専門職大学院や新しいビジネススクールが次々と生まれている。MBAも多額の費用とキャリア中断の覚悟をもって留学しなくても、日本で学ぶことができるようになった。
しかし、そこに生まれた多くの日本版MBAは欧米のMBAを真似てはいるもののその認証を受けているわけではない。文科省も「MBAという学位そのものに関与していません」(本書34p)と言っているし、日本企業はほとんど知りもしない。もちろん外資は評価のしようがない。というような実態はほとんど知られていないのではないか?
もし、世界で通用するMBAを取りたいならば、本物のMBAを選ばないと後悔する。
しかし、これで日本の学位そのものが疑われるようなことにはならないだろうか?大学教育は大丈夫?
MBA取得を考えている方の必読書
(2008-03-20)
この本は、これから日本国内でMBA取得を考えている方への必読書である。筆者の豊富な経験から、日本におけるビジネススクールの実態が述べられている。MBA取得には多くの時間とお金を自分へ投資することになるが、その投資から確実にリターンを得たいのであれば、先ずはこの本を読むことをお勧めする。「間違いだらけ・・・」というタイトルではあるが、読めば自分とMBAとの向き合い方のヒントが得られるであろう。MBAは目的ではなく、何かを目指すための手段である。そのことを再確認してくれる良書である。

